CFDとは?先物との違いやおすすめ銘柄・証券会社を紹介!

CFDとは?先物との違いやおすすめ銘柄・証券会社を紹介!

CFDに興味はあるけど、どういった金融商品なのか良く分からないといった方は多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、CFDとは何か、基本的なCFDの特徴からメリット・デメリット、リスクなどについて解説していきます。

また、他の金融商品との違いや、CFDの人気銘柄、おすすめ証券会社なども詳しく紹介しますので、これからCFDC取引に挑戦してみたいといった方は、ぜひ参考にしてみてください。

CFDとは

CFD(contract for difference)とは、日本語で「差金決済取引」という意味の取引手法のことを言います。

差金決済取引なので、現物での受け渡しは行わずに、反対売買(買い建てから売り決済、または売り建てから買い決済)によって確定した差額のみを受け渡しすることになります。

CFDなら一つの口座で、日経225(日経平均株価)やダウ工業株30種(ニューヨーク・ダウ)といった株価指数や為替、金、原油など、様々な資産に投資することができます。

CFDの種類

CFD取引には「取引所CFD」と「店頭CFD」の2種類があります。

取引所CFD

取引所CFDは、その名の通り取引所が運営・管理を行っているCFDであり、取引所を介して取引を行います。国内で唯一の取引所CFDが「くりっく株365」となります。

取引所CFDでは「完全マーケットメイク方式」を採用しており、複数のマーケットメイカーにより提示された価格の中で、投資家に最も有利な価格で取引します。

取引所に直接預託されているため、投資家が預けている証拠金等は、利用している証券会社が破綻しても原則全額保証される仕組みになっています。

店頭CFD

店頭CFDは、各証券会社が運営・管理を行っているCFDであり、取引所を介さずに証券会社と直接取引を行います。

店頭CFDでは「相対取引」を採用しており、CFD取扱会社により提示された価格で取引します。

取引所CFDよりも銘柄数が多く、取引コストが安いのが特徴です。

株取引(現物取引)との違いは?

通常の株取引(現物取引)では、有価証券の受け渡しや売買代金のやり取りが行われます。

これに対しCFD取引では、有価証券の受け渡しや代金のやり取りは行わずに、買付金額と売却金額の差額だけのやり取りが行われます。

つまりCFDを買付けしても現物を保有するわけではありません。また、代金を支払う代わりに、取引金額に応じた証拠金を担保として預け入れて取引を行います(※証拠金取引)。一般的に証拠金は、取引金額よりも小さくて済むので、少ない資金で大きな金額の取引が可能となります。

そして決済(損益確定)時には、損益の差額のみの受け渡しが行われ、利益が出た場合は証拠金に加算され、損失が出た場合は証拠金から減算されます。

先物との違いは?

先物取引とは、ある商品を、将来のある期日に現時点で取り決めた価格で売買することを契約する取引のことを言います。先物取引も、差金の受け渡しで決済される差金決済取引の一つですが、CFDとの大きな違いは決済期限の有無です。

CFDには決済期限がなく、長期間ポジションを保有し続けることができます。

これに対し、先物取引には決済期限があり、期日になると自動的に決済が行われます。たとえ含み損を抱えていて決済をしたくない場合でも、期日になれば強制的に決済されることになります。

ただし注意点として、CFDと先物取引はどちらも、定められた証拠金率を下回った場合、追加で証拠金を差し入れなければならない追証(追加証拠金)が発生する可能性があります。期日までに追加証拠金を預け入れないと、強制的に決済され損失が確定されるので注意が必要です。

CFDの特徴やメリット

CFDには主に以下のような特徴やメリットがあります。

取扱銘柄が多い

CFDは国内外の市場で取引されている様々な金融商品へ投資することができます。

取り扱っている銘柄は証券会社によって異なりますが、主に下記に挙げるような種類が存在し、各種類ごとに多くの銘柄が提供されています。投資対象が豊富ということは、それだけで投資の幅を広げることができるようになります。

■株価指数CFD
日経225(日経平均株価)やダウ工業株30種(ニューヨーク・ダウ)といった株価指数を原資産とするCFD

■個別株式CFD
日本国内や世界各国の証券取引所に上場している個別株式を原資産とするCFD

■商品CFD
金、原油、天然ガス、小麦などの商品(コモディティ)を原資産とするCFD

■債券先物CFD
日本国債、米国10年国債先物などの債券先物を原資産とするCFD

レバレッジをかけられる

CFD取引ではレバレッジをかけた取引が可能です。レバレッジとは預け入れた資金以上の金額で取引ができる仕組みのことを言います。

例えばレバレッジ10倍をかけた場合、10万円の証拠金で100万円分の取引ができるようになります。

そのため少ない資金で効率よく大きな利益を狙うことができます。

最大レバレッジはCFDの種類ごとに決められおり、以下のようになっています。

株価指数CFD:10倍
個別株CFD:5倍
商品CFD:20倍

売りから取引が可能

CFD取引は「買い」からだけでなく、「売り」からも取引を始めることができます。そのため相場の上昇局面だけでなく、下落局面でも利益を狙うことができます。

「買い」から取引を始めた時は、買った価格よりも高く売れば利益を出すことができ、「売り」から取引を始めた時は、売った価格よりも安く買い戻せば利益を出せます。

取引手数料が基本無料

店頭CFDは基本的に取引手数料は無料です。取引における実質的なコストは、売値と買値の価格差であるスプレッドのみとなります。

ただし、銘柄の種類によって取引手数料が発生する取引口座もあるため、口座開設の際に確認するようにしましょう。

※くりっく株365(取引所CFD)は手数料がかかります。

取引時間が長い

CFDは銘柄にもよりますが、ほぼ24時間(土日を除く)取引をすることが可能です。

取引時間が長いので、仕事や家事などで日中取引ができないという方でも、夕方や夜間などで取引をすることができます。時間を気にせず、自分の好きなタイミングで取引できるのは大きなメリットと言えます。

また、相場に影響を与えるような出来事が起きた場合でも、すぐに対応することができます。

配当金を受け取れる

個別株CFDや株価指数CFDを買いで保有している場合は、構成銘柄に配当があれば、配当相当額を受け取ることができます。

ただし売りで保有している場合は、反対に配当相当額を支払う必要があります。

デメリットやリスク

CFDにもデメリットやリスクがあります。しっかりと把握しておくようにしましょう。

大きな損失を出すリスクがある

CFDはレバレッジをかけることができるため、少ない資金で大きな利益を狙うことができますが、その反面大きな損失を出してしまうリスクがあります。

レバレッジをかけている場合、元本以上の損失が出る可能性があります。

損失額が規定の証拠金維持率を下回った場合には、追加入金が求められる、いわゆる追証(おいしょう)が発生します。追証が払えない場合は、強制ロスカットによって強制的に決済が行われ、損失が確定してしまいます。

最悪の場合大きな相場変動などによって、強制ロスカットが間に合わず、証拠金以上のマイナスが生じてしまうこともあります。その場合、不足金を期日までに証券会社に支払わなければいけません。

こうしたリスクがあるため、慣れないうちはレバレッジをかけすぎないようにするといいでしょう。また、思惑とは反対方向に相場が動いてしまった場合は、適切に損切りをするなど、資金を守るためのリスク管理を徹底することも大切です。

スプレッド以外のコストがかかる

CFDは取引終了時点で建玉を保有していると、「価格調整額」「金利調整額」「権利調整額」といった調整金が発生することがあります。どの調整金が発生するかは銘柄やタイミングなどによって異なります。

価格調整額

価格調整額とは、参照している先物の限月交代によって発生する調整額のことであり、価格調整発生日の取引終了後に建玉を保有していた場合に発生します。

価格調整額が発生する理由としては、先物取引は期日がありますが、CFDには期日がありません。そこで、参照している先物が期日を迎える前に、参照している先物を期近から期先へ変更しなければならず、通常先物の期近と期先は価格が異なるためです。

先物価格が期近の方が期先よりも小さい場合、買い建玉ではマイナスで、売り建玉ではプラスになります。反対に先物価格が期近の方が期先よりも大きい場合、買い建玉ではプラスで、売り建玉ではマイナスになります。

株価指数・WTI原油・天然ガスなどの参照原資産が先物のCFDが対象です。

金利調整額

金利調整額とは、証券会社がカバー取引を行う際に発生する金利および貸株料のことであり、取引終了時点で建玉を保有していると発生します。

個別株式・金スポット・銀スポット・ETFなどを原資産とするCFDなどが対象です。

権利調整額

権利調整額とは、参照原資産の株式等にて配当金や分配金の支払いがあった際に発生する調整額のことです。

CFDを買いで保有していれば権利調整額を受け取ることができますが、売りで保有している場合は権利調整額を支払う必要があります。

個別株・株価指数などのCFDが対象です。

上記のようにCFD取引には様々な調整額が反映されるため、基本的には短期で取引を行うことになり、長期投資には不向きとされています。

CFD取引はこんな人におすすめ

  • 日中は忙しくて取引の時間がない
  • 夜間も取引したい
  • 「売り」からも取引したい
  • レバレッジで効率よく取引したい
  • リスクコントロールには自信がある
  • 株式投資の経験がある
  • 様々な投資対象に投資したい
  • 短期売買で利益を狙いたい

おすすめのCFD銘柄は?

CFD銘柄にはたくさんの種類がありますが、ここではおすすめのCFD銘柄を紹介します。(※ここで紹介する銘柄は必ずしも利益が出るというわけではありません。取引するかどうかの判断は自己責任でお願いします。)

日本225

日本225は、日経平均株価に連動する株価指数CFDです。東京証券取引所に上場している日本を代表する225社の株価を元に算出されます。対象企業は年に1度見直しが行われます。

日本225に投資をすると、225社の企業へ分散投資をするのと同等の効果が期待できます。

値動きはそれほど大きくなく、日本経済の景気動向を表しているので、割と値動きは予想しやすく、初心者にもおすすめです。

米国NQ100

米国NQ100は、米国のナスダックに上場している銘柄のうち、金融業界を除いた時価総額と流動性が高い約100銘柄で構成された株価指数CFDです。

ハイテク業界を中心に、米国の代表的な企業や注目度の高い企業で構成されています。

S&P500

S&P500は、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している米国を代表する500の企業で構成される株価指数CFDです。

業種はバランス良く構成されているので、アメリカの企業に分散投資をしているのと同等の効果が期待できます。

アメリカはこれまでに長期的な成長を続けており、今後の成長も期待できます。また、比較的値動きが安定しているので、初心者にもおすすめです。

金スポット

金スポットは、金(ゴールド)の理論現物価格を取引対象とするCFDです。

有事の金とも言われており、戦争や天災などの地政学的な問題や世界経済に影響を及ぼすような事態が起きた際の資産の逃避先として買われる傾向にあります。

株価全面安といった時に価格が上昇しやすいので、リスクヘッジとして有効です。

WTI原油

WTI原油は、WTI原油先物を原資産としたCFDです。

原油は、ガソリンや灯油以外にも、プラスチック製品や合成ゴムの製造など様々な用途に使用される資源であり、人々の生活に必要不可欠なものです。

世界経済の景気動向、石油製品等の需要動向、原産国での供給動向などによって原油価格は左右されます。

取引量が多く、比較的値動きも大きいので、大きな利益を狙いたい人におすすめです。

CFD取引ができる証券会社は?

CFD取引をするにはCFD取引口座を開設する必要があります。

ここではCFD取引ができるおすすめの証券会社を紹介します。

IG証券

IG証券 ※CFD取引

IG証券は、圧倒的な取り扱い銘柄数を誇る証券会社です。

人気のメジャーCFDはもちろん、他社ではあまり見かけないようなマイナーなCFDなど、とにかく銘柄が多いので投資の幅が広がります。

また、取引ツールがシンプルで初心者にも使いやすかったり、CFD取引についての無料学習コンテンツが用意されているので、初心者にもおすすめです。

GMOクリック証券

GMOクリック証券 CFD

GMOクリック証券は店頭CFDで国内シェアNo.1の実績を誇る、多くの投資家から利用されている人気証券会社です。

スプレッドが業界最狭水準で、取り扱い銘柄も多く、取引ツールは高機能で使いやすいといったように、非常にバランスのとれた総合力のあるサービスを提供しています。

どの証券会社にするか迷った場合は、GMOクリック証券を選んでおけばまず間違いはないでしょう。

岡三オンライン(くりっく株365)

岡三オンライン CFD

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