配当金とは?計算方法など詳しく解説!長期投資で安定的に利益を得よう!

配当金とは?計算方法など詳しく解説!長期投資で安定的に利益を得よう!

株式投資には株価の値上がり益の他にも、配当金によって利益を得る方法があります。

配当金を狙って長期投資をすることで日々の株価の変動に右往左往せず、安定的に利益を得ることが出来ます。

今回は配当金とは何か、初心者でも分かりやすく解説します。

配当金とは

配当金とは、企業が出した利益の一部を、株主に還元するお金のことを言います。

配当金は、一般的に年に2回または1回支払われます。「1株あたり○○円」という形で還元され、配当金の額は企業によって異なり、業績によっても変動します。

配当金の計算方法

配当金は、「1株当たり○○円」という形で還元されます。そのため多くの株を保有していると、その分多くの配当金を受け取ることができるということになります。

年間で受け取れる配当金は下記の計算式で求めることができます。

年間配当金 =年間の1株当たり配当金額 × 保有している株数

例えば、1株当たりの年間配当金が30円の株を、500株保有していた場合、「30円 × 500株」となり、年間の配当金は「15,000円」と求めることが出来ます。

ただし、実際に受け取る際には税金分が差し引かれますので、上記で求めた配当金から税金分を差し引いた額が実際に受け取る配当金となります。

配当利回りの高い株なら効率的に稼げる

より効率的に稼ぐためには配当利回りの高い株を買うのがおすすめです。

配当利回りとは、株の購入価格に対し、1年間でどれだけ配当を受け取れるかを示す指標です。

同じ配当金額でも、購入する株の価格が高いか低いかによって、配当利回りは変わってきます。

配当利回りは下記の計算式で求めることができます。

配当利回り(%) = 年間の1株当たり配当金額 ÷ 1株購入価格 × 100

つまり、配当金が同じでも、購入した株の価格が高い場合、配当利回りは低くなり、購入した株の価格が低い場合、配当利回りは高くなります。

この配当利回りが高いほど、得られる利率が高くなり効率的に稼ぐことが出来るということです。

配当利回りの目安

一般的に、配当利回りは2%以上であれば高配当だと言われています。中には4%や5%といった高配当銘柄も存在します。

ただ、配当利回りが高い銘柄を購入する際には気を付けなければならないポイントがあります。

それは、減配する可能性があるということです。業績の悪化などによって受け取れる配当金が減ってしまうことがあるのです。

そのため、配当利回りが高いという理由だけで銘柄を選ばないようにしてください。必ず企業の方向性や業績などは確認するようにしましょう。

配当金がもらえる権利を取る方法

配当金は、いつでもいいから株を持っていればもらえるというわけではありません。

配当金をもらえる権利を取るためには、「権利確定日」に株主名簿に載っている必要があります。

上場している多くの企業では3月や9月に決算を迎え、その決算月の月末が権利確定日となっている場合がほとんどです。

ここで注意しておきたいのが、配当金をもらえる権利を取るためには、「権利確定日」ではなく、その3営業日前の「権利付き最終日」に、株を保有しておく必要があるということです。

※2019年7月16日から2営業日前に変更になります。

言い換えると、「権利付き最終日」に株を持ってさえいれば、たとえ「権利確定日」に株を保有していなかったとしても、権利を取ることが出来るということになります。

つまり、「権利付き最終日」の翌営業日に即売ってしまってもいいのです。※「権利付き最終日」の翌営業日のことを「権利落ち日」と言います。

例えば、3月に決算を迎える会社の例を見てみましょう。

この場合、その月の最終営業日「3月31日」が「権利確定日」になります。

配当金をもらえる権利が取れる「権利付き最終日」は、その3営業日前になりますので、「3月28日」となります。

※2019年7月16日以降は2営業日前なので「3月29日」となります。

ただし、土曜日や日曜日(祝日)のことを考慮しなければならないので注意が必要です。土曜日か日曜日によっては「権利付き最終日」や「権利確定日」は変わってきます。

土曜日や日曜日のことを考慮した場合の権利日についてまとめた表が下記となります。

※下記表では、祝日は無いものとしています。

2019年7月16日より前の場合

「31日」が月曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日
「31日」が火曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日
「31日」が水曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日
「31日」が木曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日
「31日」が金曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日
「31日」が土曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日
「31日」が日曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利確定日

2019年7月16日以降の場合

「31日」が月曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
「31日」が火曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
「31日」が水曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
「31日」が木曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
「31日」が金曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
「31日」が土曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
「31日」が日曜日の場合
25 26 27 28 29 30 31
権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日

上記表の「権利付き最終日」までに株式を保有しておくと、配当金がもらえる権利が確定するということになります。決して「権利確定日」ではないということを、しっかりと覚えておくようにしましょう。

配当金の支払い日はいつ?

配当金は、権利が確定してすぐに支払われるわけではありません。

企業によって支払日は違いますが、大体、権利付き最終日から2~3か月後になります。

3月決算時であれば、6月頃に支払われると思っていていいでしょう。※あくまでも目安です。

配当金が支払われる方法は証券口座によって異なり、直接証券口座に振り込まれる方法や、銀行や郵便局に振り込まれる方法などがあります。受け取り方は自分で選択可能なので、自分に合った受け取り方法を選ぶようにしましょう。

配当金目当てで銘柄を選ぶ時のポイント

企業から支払われる配当金は、業績などによって下がる可能性があります。

そのため、高配当だからという理由だけで銘柄を選ばないようにしましょう。

そこで、配当金目当てで銘柄を選ぶ際のポイントを紹介します。

安定している企業かどうかチェック

安定していない企業の場合、高配当なのは一時的である可能性が高いので、安定している企業の銘柄を選ぶようにするのがおすすめです。

その企業が安定しているかを判断するには、時価総額を見るといいでしょう。時価総額は、企業が安定しているかどうかを判断するのに非常に重要な指標となります。

しかし、時価総額が大きいだけでは、不況などによって減配してしまう可能性があります。そのため、時価総額が大きく、且つ、なるべく景気に左右されにくい業種の銘柄を選ぶようにするのが良いでしょう。

利益率もチェック

企業の利益率もしっかりチェックしておきましょう。

利益率が低いと、赤字になりやすいということを意味しています。

そのため利益率が低い企業の場合、たとえ高配当を実施していても、不況や業績の悪化などによって利益が減少してしまうと、すぐに減配となる傾向にあります。

成長性があるかもチェック

企業に成長性があるかどうかも重要なチェックポイントです。

成長事業が成功して業績が良くなれば株価が上昇し、将来的に配当金のリターンも大きくなることが見込めます。

複数の銘柄に分散投資するのがおすすめ

どんなに安定した優れた企業であっても、将来的に減配するリスクが全く無いということは絶対にありません。

そのため、1つの銘柄に集中して投資をするのではなく、減配するリスクに備え、複数の銘柄に分散投資をするのがおすすめです。

また、株を購入するタイミングも注意するようにしましょう。

株価が高い局面で買うのではなく、なるべく株価が下がった局面で買うようにすると、配当利回りが高くなり効率よく運用することが可能です。

コメントフォーム

*
*
* (公開されません)