損切りの重要性とは?メリットや注意点など徹底解説!
損切りを上手く行うことで、損失の拡大を防ぐだけでなく、資金の流動性を高めることが出来ます。
投資で勝ち続けるためには、いかに損切りを上手に行えるかが非常に重要な要素になってきます。
初心者もしっかりと損切りが出来るようになっておく必要があります。
今回は損切りとは何か、メリットやリスクなど損切りをする上でのポイントを解説します。
損切りとは
損切りとは、含み損を抱えた状態(購入した価格よりも株価が下がった状態)で、保有している株式等を売却して損失を確定させることを言います。
損切りをしないでそのまま保有し続けた場合、株価がさらに下落して損失額が大きくなる可能性があるので、上手に損切りをすることで、損失を最小限に抑えることが出来るのです。
損切りのメリット
損失の拡大を防ぐ
損切りの最大のメリットは、損失の拡大を防ぐことが出来ることです。
購入した価格よりも株価が下がった時に、「そのうち株価は回復するだろう」という根拠のない憶測をしてそのまま保有し続けていると、その後も株価はずるずると下がり続け、売るに売れなくなって塩漬け状態になってしまう可能性があります。
結果、耐えるに耐えられなくなり、含み損が大きく膨らんだ状態で損失を確定して大損してしまったり、最悪の場合企業が倒産して価値がゼロになってしまうこともあります。
損切りはそういった最悪の事態を防ぐためのリスク管理として、非常に重要なのです。
気持ちをリセットできる
損切りをして損失を確定させることで、気持ちをリセットしてスタート地点に戻すことが出来ます。
含み損を抱えた状態でいると、不安な気持ちが働いてしまい、なかなか次の投資へと踏み切れなかったりと、影響が出てしまいがちです。
一度損失を確定させると気持ち的に楽になり、次の投資へと踏み出すことが出来るようになります。
資金を効率的に回せる
含み損を抱えた状態で株を保有し続ける、いわゆる塩漬け状態でいると、資金はそこに拘束され続けることになります。
その状態で別の大きな投資チャンスが生まれたとしても、資金が拘束されているため指をくわえて見ていることしかできず、みすみすチャンスを逃してしまうことになります。
上昇を期待できない株は早めに見切りをつけ、これから上昇が期待できる株に乗り換えた方が、資金効率的にも良いのです。
損切りのデメリット・注意点
損失が確定される
当たり前ですが、損切りをすることで損失が確定されてしまいます。
保有している銘柄の株価が下がっても、損切りをしていなければ、あくまでも含み損であって損失は確定していません。その後、株価が上昇したタイミングで売却することが出来れば、利益を出せるのです。
株取引を実践している方であれば、損切りをした途端に株価が上昇したという経験をしたことがあるかと思います。そのため、なるべく損切りせずに保有し続けたいと思う人も多いです。
損切り貧乏になる可能性
損切り貧乏とはその名のとおり、損切りをしすぎて損失が拡大してしまい、貧乏になってしまう人のことを言います。
少し株価が下がっただけですぐに損切りをしてしまったりと、しっかりと分析が出来ていない状態で損切りを繰り返すと、トータルで負けてしまうことになります。
損切りをする上での重要なポイント
損切りは非常に重要です。しかし、やみくもに損切りを繰り返していると、結局トータルで負けてしまう可能性があります。
投資で成功する人の多くは、損切りを上手く使いこなしています。
では、損切りをする上でどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。その重要なポイントを見てみましょう。
損切りラインを明確にし、しっかり守る
「購入した価格よりも○○%下がったら損切りする」といったように、損切りラインを明確にすることが大切です。
損切りするラインは銘柄やその時のトレンドなどによって変わってくるので一概には言えませんが、買値の10%前後を目安にするといいでしょう。
そして、損切りラインを決めたら必ず守るようにしてください。
高値づかみをしたと感じたら早めに損切り
損切りラインは状況によって変わってきますが、高値づかみをしたと感じたら早めに損切りをするようにしましょう。
高値づかみとは株価が上昇しきったところ(天井付近)で購入してしまうことを言います。株価が上昇しきった後は、株価は下落傾向にあります。
そして、株価が急上昇(暴騰)している銘柄というのは、反転すると一気に暴落する可能性が高いです。
思わず高値づかみをしてしまって、この後下がると分かっているのに、わざわざ待つ必要はありません。危ないと感じたらすぐに逃げるようにすることは非常に重要です。
逆指値注文という方法も
損切りラインを決めても、その通りになかなか損切りすることが出来ないという人は、逆指値注文を入れておくのも一つの方法です。
逆指値注文とは、指値注文とは逆で、「指定した価格以下になったら売却する」といった注文方法です。
例えば、「1,000円」の株を購入し、「900円」の売り逆指値注文を入れた場合、「900円以下になったタイミング」で自動的に売り注文が発動されます。
機械的に損切りをすることが出来るので、初心者や感情で判断してしまいがちな人におすすめの方法です。
まとめ
株式投資で重要なのは、損失を最小限に抑え、利益を最大限に伸ばすことです。
しかし実際には、購入した時の価格よりも株価が下がると、株価が戻るまで保有していたいと考え、なかなか売れずにいる人が多いようです。
確かにそのまま保有し続けていれば、株価は回復してくるかもしれません。しかし、そのままずるずると株価が下がり続けてしまったら・・・?
株で勝ち続けるためには、リスク管理を徹底することが重要です。損切りを上手に使いこなせるようにし、堅実に取引を行えるよう心がけましょう。
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