押し目買いとは?押し目の目安や注意点などを初心者向けに解説!
上昇トレンド中の銘柄が一時的に株価が下がったタイミングで買い付けをすることを、押し目買いと言います。
押し目買いを上手にこなせれば上手く上昇トレンドの波に乗ることが出来て、大きな利益を狙えるようになります。
しかし、押し目買いには注意しなければならない点があります。
そこで今回は、押し目買いの目安や注意点などを初心者向けに分かりやすく解説します。
押し目買いとは
押し目買いとは、株価が上昇中の銘柄が一時的に下がったタイミングで買い付けを行い、その後の反発を狙った手法のことを言います。
基本的に、株価が上昇トレンド中であっても、一度も株価が下がることなく上がり続けるということはなく、利益確定の売りなどによって一時的に下げるタイミングが出てきます。一時的に下げた後は、多くの買い注文が入ることで株価は切り返し、再度上昇トレンドに転ずることが多いです。
つまり、上昇トレンド中に上手く押し目買いをすることに成功すれば、効率よく上昇トレンドの波に乗ることが出来て、大きな利益を狙えるようになります。
押し目買いの目安
押し目買いはどのタイミングで行えばいいのか、その目安について解説します。
3分の1押し・半値押し
3分の1押し・半値押しというのは、直近の安値から高値までの上昇幅の3分の1あるいは半値下落した価格帯を押し目買いのポイントとすることです。
例えば、直近の安値100円から、直近の高値190円まで上昇したとしましょう。
この場合、上昇幅は直近高値190円から直近安値100円を差し引くことで求められるので、「90円」となります。
3分の1押しは、直近高値190円から、上昇幅90円の3分の1である30円分下落した、160円が押し目買いのポイントになります。
計算式で表すと「190円 - (90円 ÷ 3) = 160円」となります。
半値押しは、直近高値190円から、上昇幅90円の半値である45円分下落した、145円が押し目買いのポイントになります。
計算式で表すと「190円 - (90円 ÷ 2) = 145円」となります。
移動平均線
押し目買いのポイントを探るもう一つの方法として、移動平均線を活用した方法があります。
日足チャートなら25日移動平均線、週足チャートなら13週移動平均線を活用します。
上昇トレンド中の銘柄は、移動平均線より上に株価が上昇した後、株価の調整局面で下落してきて移動平均線付近に近づいてきます。そして、移動平均線を割り込まずに再度上昇していくことが多いです。
この移動平均線付近まで下落してきたところを、押し目買いのポイントとするのが、移動平均線を活用した方法になります。
押し目買いの注意点
押し目待ちに押し目なし
相場において「押し目待ちに押し目なし」という言葉があります。
これは、上昇トレンド中にある銘柄は、押し目を待っていたとしても思惑通りに下落することはなく、そのまま上昇し続けてしまうので買いチャンスを逃してしまうという意味になります。
実際株取引をしてみると分かりますが、上昇力が強いので、押し目買いのチャンスが来なかったということは良くあることです。また押し目買いのチャンスがあった場合でも、思ったほど株価が下がらずに結局購入することが出来なかったということも多いです。
そして、押し目のチャンスがなかなか来ないからと言って、しびれを切らして株価が大きく上がった高値で購入してしまうと、その後株価が下がって大きな損失を出してしまうこともあるので要注意です。
下落トレンド転換のリスク
上昇トレンド中の銘柄が一時的に株価が下がった後、必ずしも反発して再度上昇していくとは限りません。
押し目ポイントで購入したはいいものの、そのまま反発することなく株価が下落していくことがあります。この時に買ってしまうと、そのまま下落トレンドに転換してずるずると株価が下がっていくこともあるので要注意です。
これを避けるためには、例え押し目ポイントであっても、株価の下落途中では買わないようにするのが得策です。なるべく安値で買いたいところですが、あまり底値にこだわりすぎるのは危険が伴います。
株価の下げ止まりを確認し、少し上昇に転じたタイミングで買い注文を出すようにすれば、下落トレンドに巻き込まれるリスクを減らし、安全に利益を狙うことが出来るようになります。
まとめ
押し目買いは上昇トレンド中の銘柄を購入するので、株価が上昇する確率が高く、大きな利益を得られる可能性が高いです。
しかし押し目を見極めるのが難しく、思い通りに株価が下がらずに購入できなかったり、購入後そのまま株価が下がって損をしてしまうこともあります。
なんとなくで押し目を判断すると、大きな損失を生み出してしまうリスクがあるので注意しましょう。
押し目買いの基本的な流れは、「1) 上昇トレンド中の銘柄を探す」→「2) 株価が下がり始めたことを確認する」→「3) 株価の下げが止まったことを確認し購入する」となります。
しっかりとチャートを分析し、株価の下げが一時的であると確認できたうえで、押し目買いをするようにしましょう。
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