PERとは?株価の割安・割高の基準になる?目安はどれくらい?

PERとは?株価の割安・割高の基準になる?目安はどれくらい?

株(銘柄)を買うときは、出来るだけ安い時に買いたいですよね。

でも、買おうとしている銘柄の株価が、現在安いのか高いのか判断がつかないといった時もあるでしょう。

そこで役に立つのが「PER」です。PERは銘柄の割安性を測ることができます。

PERとは

PER(ピーイーアール)とは、株価が高いか安いか、すなわち割安性を測る指標のことを言います。

PERが低ければ低いほど、その会社の株価は割安だということになります。反対に、PERが高いとその会社の株価は高いという判断ができます。

株の売買で利益を得るためには、いかに安く買って高く売るかが大切です。

そのため多くの投資家が、PERを銘柄選びの判断材料に役立てています。

PERの計算方法

ここで、PERの計算方法を見てみましょう。

PERは、株価を1株あたりの利益で割ることで求めることができます。

具体的に計算方法を見てみると、

PER = 株価 ÷ 1株あたりの利益(EPS)

となります。

Aという銘柄の株価が「100円」で、1株あたりの利益(EPS)が「10円」であれば、PERは「10倍」ということになります。

Bという銘柄の株価が「200円」で、1株あたりの利益(EPS)が「10円」であれば、PERは「20倍」ということになります。

そのためこの場合は、Aという銘柄の方が割安だということになります。

ちなみに、この計算方法は覚える必要はありません。各銘柄のPERは各証券口座やYahoo!ファイナンスなどの株式情報サイト等で見ることができます。

※1株あたりの利益(EPS)は、「純利益 ÷ 発行済株式数」で求めることが可能

PERの割安性の目安は?

では、PERの数値がどれくらいなら割安・割高と言えるのでしょうか。

業種・業界によって変わってくるので一概には言えませんが、15~20倍くらいがおおよその平均値とみていいでしょう。

ただし、これはあくまでも目安だということを忘れないようにしてください。

A社のPERが「20倍」、B社のPERが「18倍」だったとした場合、必ずしもB社の方が割安だとは一概には判断できません。

業種によってPERの平均値は異なりますので、業種・業界を絞って比較するようにするといいでしょう。

株価が上がる見込みのあるPERの基準は?

これまで見てきたように、PERが低ければ割安な銘柄だということは、分かっていただけたかと思います。

では、PERが高い銘柄は選ばないほうがいいか、というとそんなことはありません。

PERが高い銘柄というのは、人気銘柄であり、今後株価が大きく上昇する見込みのある銘柄と捉えることも出来るのです。

つまり、多くの投資家たちが企業の成長性を期待していることになります。ただし、成長性がついてこないと判断された場合、株価が暴落するリスクがあります。

反対にPERが低いと、今後の成長性をあまり期待されていない銘柄である可能性が高いのですが、非常に安定している銘柄だといえます。

リスクはあるが短期で大きく稼ぎたい場合にはPERの高い銘柄を選ぶというのも一つの手です。

そして、株価が大きく上がる見込みはあまり無いが安定して長期で稼ぎたい場合には、PERの低い銘柄を選ぶというのも一つの手です。

どちらが正解・不正解ということはありません。投資スタイルによって、どのように判断するかが変わってくるのです。

まとめ

PERについて詳しく解説しました。

PERによって、株価が割安か割高かを判断することが可能ですが、PERだけで投資判断をしないようにしましょう。

あくまでも判断材料の一つだということをお忘れなく。

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