ナンピンとは?メリットだけじゃない!リスクもあるので計画的に!!

ナンピンとは?メリットだけじゃない!リスクもあるので計画的に!!

ナンピンとは、購入した銘柄が予想に反して株価が下落してしまった場合に、再度同じ銘柄を買う手法のことを言います。

ナンピンはメリットがある反面、大きな損失を生み出してしまうリスクもあるため、注意して行う必要があります。

それではナンピンについて詳しく見ていきましょう。

ナンピンとは

ナンピン(難平)とは、購入した銘柄が予想に反して株価が下落してしまった場合に、平均取得単価を下げる目的で、同じ銘柄を下値で買い増しする手法のことを言います。

ナンピン買いによるメリット

ナンピン買いによるメリットは、

「平均取得単価を下げることが出来る」
「利益確定しやすい・利益を増やせる」

の2つです。

この2つのメリットについて具体的に見てみましょう。

平均取得単価を下げることが出来る

例えば、株価が「100円」の銘柄を100株購入したとしましょう。

この時の平均取得単価は「100円」です。

その後、予想に反して株価が下落してしまい、株価が「80円」になってしまったとします。

では、この時点で100株のナンピン買いをしたとします。

すると

(100円+80円)÷2=「90円」

となり、平均取得単価を「90円」まで下げることができ、保有株数は「200株」となります。

利益確定しやすい・利益を増やせる

上記の例の続きで、その後、株価が上昇して「95円」の株価となったとしましょう。

すると、平均取得単価を「90円」まで下げている為、保有している200株を全て売却することで利益を得ることができるのです。

つまり、

【現在の株価(200株)】 95円×200株=「19,000円」

【購入時の株価(200株)】 90円×200株=「18,000円」

19,000円-18,000円=「1,000円」の利益となるのです。

もし、ナンピンをしていなかった場合は、

【現在の株価(100株)】 95円×100株=「9,500円」

【購入時の株価(100株)】 100円×100株=「10,000円」

9,500円-10,000円=「-500円」の損失となってしまうのです。

ナンピンのデメリット・注意点

ナンピンのデメリットは、「損失が大きく膨らむ可能性がある」ということです。

先ほどの例で見てみましょう。

先ほどの例では、ナンピンをした後に株価が上昇したからいいものの、もし株価がさらに下がったとしたらどうなるでしょうか。

そこで、株価が「80円」からさらに「70円」まで下がってしまった場合の具体例を見てみましょう。

まず、ナンピンをしていない場合

【現在の株価(100株)】 70円×100株=「7,000円」

【購入時の株価(100株)】 100円×100株=「10,000円」

7,000円-10,000円=「-3,000円」の損失になります。

そして、ナンピンをした場合

【現在の株価(200株)】 70円×200株=「14,000円」

【購入時の株価(200株)】 90円×200株=「18,000円」

14,000円-18,000円=「-4,000円」の損失となります。

このように、株価がさらに下落してしまった場合、ナンピンをした時の方が損失がより大きく膨らんでしまうのです。

ナンピンは計画的に

ナンピンは損失を拡大させる可能性があるということを常に認識しておく必要があります。

かく言う私もナンピンで失敗してしまった経験があります。

ナンピン買いをしていた銘柄の株価が下がり続け、さらにそこから暴落してしまい、損失が拡大してしまったんですね。結局、泣く泣く損切り(損失を確定させること)をするに至りました。

その時はまだ株を始めたばかりだったので致し方ない部分はあったのですが、その分ナンピンの怖さを十分知ることが出来ました。

無計画なナンピンは絶対にするべきではありません。

ナンピンはどんな時に有効?

ナンピンはリスクがあるので本来であれば避けたいところですが、株価の推移は思惑通りにいかない場合がほとんどです。株を買った途端に株価が下がるというのは株あるあるです(笑)

では、どんな時にナンピンをするべきなんでしょう。

株価の下落が一時的であると予想できる場合

まずは、その株価の下落が一時的であると予想できる場合です。

株価の下落が一時的で、その後株価の上昇が見込めるのであればナンピンは有効な手法であると言えます。

ただし、予想が外れることも十分あり得ますので、株価が下がり過ぎた場合には、早めに損切りすることも必要です。

最初から株価が下がった時のことを想定している場合

また、最初からナンピンするつもりで、計画的にゆとりをもって少しずつ買い増していく手法も有効です。

銘柄を買う時に一気に資金を投入するのではなく、下がった時のことを考えて少しずつ資金を投入していくのです。

短期で稼ごうとするのではなく、中長期で見て、株価が上がるのをじっくり待つというスタイルの方がリスクを抑えることができるといったメリットがあります。

まとめ

ナンピンは上手に行えば有効な手法ですが、株価が下落し続ける可能性もあるので大きな損失を出してしまうリスクがあります。。

そのため、根拠の無いナンピンはしないということが大切です。

「いつか上がるだろう」と、根拠の無い考えでナンピンを続けていると、いつか痛い目に合います。

永久にナンピン出来るほどの膨大な資金を持っているのであれば話は別ですが、そうでない場合は、思い切って損切り(損失を確定させること)をすることも大切です。

初心者のうちはなかなか損切りする勇気が出ないかもしれませんが、「何%以上下がったら損切りする」などのルールを作って、機械的に損切りしてしまうというのも一つの手です。

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