日経平均どこまで下がる?今後取るべき投資戦略は?
中国武漢で発生した新型コロナウィルスの影響で、日本のみならず世界の経済や株式市場に大きなダメージを与えています。
3月13日の日経平均株価は一時1万6,000円台に突入する局面もあり、終値は前日比「1,128円58銭(6.08%)」安の「17,431円05銭」となりました。
果たしてこの下落はいつまで続くのでしょう。そして個人投資家が今後どのような投資戦略を取ればいいのでしょうか。
WHOのパンデミック宣言で株価下落に拍車
WHO(世界保健機関)は、世界の新型コロナウイルス感染拡大を受けて3月11日に「パンデミック」宣言をしました。
このパンデミック宣言によって、株式市場はさらに弱気相場となり下落に拍車をかける形となりました。
これは米国株にも大きな影響を与え、3月12日のダウ平均株価は下落幅2,352ドルとなり、9日に記録した過去最大の下落幅を更新しました。
新型ウイルスの感染拡大は世界経済に大きな影響を与えており、株価の大きな下落を招いています。
イベント中止などで経済ダメージは長期に渡る可能性も
政府はコロナウイルス感染拡大防止のため、イベントなどを自粛するよう要請してましたが、3月10日にはこのイベント自粛をさらに10日間程度延長するよう要請しました。
それに伴い大小問わず全国各地のイベントの開催はどんどん難しくなってきています。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーも、当初は2月29日から3月15日までを臨時休園期間としていましたが、この自粛延長要請を受けて休園期間を4月上旬まで延長すると発表しました。
イベントが中止になれば当然売り上げは無くなることになります。イベントを開催するために投じてきた費用を回収することが出来ず、企業にとって大打撃となります。また、イベントを開催すれば新たなビジネスや商談が生まれることもあるのですが、そうしたビジネスチャンスも無くなることになるので、目先の利益だけでなく、その先の未来の利益にも影響が出ることになります。
自粛ムードはイベントだけでなく、宴会や習い事、スポーツジムなど広範囲に広がっています。
自粛ムードが続いて売上が減ると資金繰りが厳しくなり、倒産・廃業になるケースも増えてくるかもしれません。そうなると日本経済における生産性はどんどん低下し、景気悪化の圧力がかかることになります。
そのため、経済ダメージは自粛期間中だけでなく長期に渡る可能性もあるということを意識しておかなければなりません。
個人投資家が取るべき戦略は
新型コロナウィルスの影響ですっかり悲観ムードとなっている株式相場ですが、個人投資家は今後どのような戦略を取ればいいのでしょうか。
全く底が見えない状態ですので、なかなか「「買い」で入ることが出来ない人も多いことでしょう。
しかし、株価が大きく下がった今こそチャンスと捉えることも出来ます。
今回の暴落で業績の良い企業の株や、本来コロナウイルスの影響を受けない企業の株なども、バンバン売られています。つまり、優良銘柄がかなり割安価格、すなわちバーゲンセール状態になっていると言えます。
業績に関係なく外部の要因で株価が大きく下落している局面こそ、安く仕込めるチャンスなのです。
順張りがおすすめ!しかしリスク管理は徹底すること!
株価が大きく下がった今こそ安く仕込めるチャンスではあるのですが、今後どこまで下げるのか誰にも分からない状態です。
株価が下落している最中に買うのは非常に危険です。
そのため基本は順張りを心掛けるようにしましょう。下落後押し目底と思われる安値から少し(3~5%程度)反発したところで買うようにするのが得策でしょう。
ただし、その後押し目底からさらに下がった場合は、損切りをするなどしてしっかりリスク管理をしておくことが大切です。
焦りは禁物!落ち着いてトレードを
今回の株価暴落によって、大きな損失を出してしまった人も多いと思います。
ただ、この損失を取り戻したいからといって焦るのは禁物です。
まだまだ先が読めない状態が続いていますので、無理に損失を取り戻そうとしないようにしてください。無理をすれば余計に損失を膨らませてしまう危険性があります。
「株価が下がっている途中では買わない」「株価が少し反発してから買う」「損切りをしっかり行う」というのを意識して、落ち着いてトレードをすることが大切です。
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