ミックス係数(グレアム指数)とは?スクリーニング方法や投資戦略など徹底解説!

ミックス係数(グレアム指数)とは?スクリーニング方法や投資戦略など徹底解説!

ミックス係数は、当期純利益と純資産の両方から株価の割安性を測る指標です。

アメリカ合衆国の経済学者であるベンジャミン・グレアム氏が提唱した指数であることから「グレアム指数」とも呼ばれています。

当記事ではそんなミックス係数とはどんな指標なのか、スクリーニング方法や投資戦略などを分かりやすく徹底解説します。

ミックス係数(グレアム指数)とは

ミックス係数(グレアム指数)とは、投資の神様とも呼ばれるあのウォーレン・バフェットの育ての親であるベンジャミン・グレアム氏が提唱した、株価の割安性を測る指標です。

利益から見た割安性(PER)と、純資産から見た割安性(PBR)の両方から、現在の株価が割高なのか、割安なのかを判断します。

つまり、その企業はどのくらい利益が出せるのか、どれくらい純資産があるのか、といった点に着目して割安性を測る指標になります。

計算式

ミックス係数は以下計算式で求めることができます。

ミックス係数 = PER × PBR

もう少し細かく見ると以下のようになります。

ミックス係数 = (株価 / 1株あたり純利益) × (株価 / 1株あたり純資産)

PERとPBRを掛け合わせているためミックス係数と呼ばれています。

PERとPBRの乗算で求めるので、どちらかの値が低いというだけで割安と判断してしまうリスクを回避することができるメリットがあります。

ミックス係数を用いた投資戦略

ミックス係数の提唱者であるベンジャミン・グレアム氏は、ミックス係数が「22.5倍未満」の銘柄が割安だとしています。

ただし、この数値は米国株に当てはめた目安であり、日本株に当てはめると結構な量の銘柄が抽出されます。そのため、日本株の場合は厳しく見るために半分の「11.25倍以下」を目安にするといいでしょう。より確実にするためには、さらに半分にした「5.625倍以下」で判断するのもおすすめです。「5.625倍以下」だと中途半端な数値なので、「5倍以下」にすると分かりやすくていいかもしれませんね。

ミックス係数が「5倍以下」であれば、大きく負ける可能性は低いと言えるでしょう。とにかく割安な時に仕込み、株価が上昇するのを待つという戦略になります。

スクリーニング方法

ミックス係数はバフェットコード(https://www.buffett-code.com/)というサイトでスクリーニングすることができます。

例えば、ミックス係数が「5倍以下」の銘柄をスクリーニングする方法を見てみましょう。

1.まずはサイトにアクセスして、「条件検索」をクリックします。
ミックス係数「5倍以下」銘柄スクリーニング方法

2.条件検索画面が表示されますので、一番左のプルダウンをクリックし、株価指標内の「PER x PBR」を選択します。
ミックス係数「5倍以下」銘柄スクリーニング方法

3.その隣のプルダウンで「≦(以下)」を選択し、その隣の入力欄で「5」と入力します。
ミックス係数「5倍以下」銘柄スクリーニング方法

4.「検索」ボタンをクリックします。
ミックス係数「5倍以下」銘柄スクリーニング方法

5.ミックス係数が「5倍以下」の銘柄が一覧で表示されます。
ミックス係数「5倍以下」銘柄スクリーニング方法

登録など不要で無料で使えるツールなので活用するといでしょう。

ミックス係数だけで銘柄を選ばないこと

割安銘柄を探す際に、ミックス係数は非常に役立ちます。ミックス係数「5倍以下」の銘柄を選べば中長期で見れば勝率は高いと言え、大負けする可能性も低いと言えるでしょう。

しかし、ミックス係数だけで銘柄を選ばないようにしましょう。

例えばPERが極端に低い場合、今後の成長性を期待されていない可能性があったり、またPBRが極端に低い場合は、業績の悪い赤字だらけの企業である可能性があるためです。

つまり、ミックス係数が低いという理由だけで安易に飛びつくと、今後成長の見込めない赤字企業に投資してしまうリスクがあるのです。必ず事業内容等を確認し、その他指標と組み合わせて投資判断をするようにしましょう。

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