デイトレードとは?メリットやデメリット、おすすめの証券会社を紹介!

デイトレードとは?メリットやデメリット、おすすめの証券会社を紹介!

デイトレードとは、1日で取引を完結させる投資方法です。上手く利益を重ねていくことで、元手が積み上げられ、効率良く投資を行っていくことが可能です。

しかしデイトレードにはメリットだけでなく、デメリットや注意点もあるので、これからデイトレードに挑戦したいと考えている方は、まずはそのあたりもしっかりと把握しておく必要があります。

そこで当記事では、デイトレードとはどういったトレード手法なのか、メリットやデメリット、デイトレードの始め方やおすすめの証券会社など、初心者向けに分かりやすく解説します。

デイトレードとは

デイトレードとは、購入した株式をその日のうちに売却、もしくは空売りした株式をその日のうちに買い戻す投資手法のことを言います。つまり、注文(ポジション)を翌日に持ち越さず、1日で取引を完結させる投資手法であり、その日の価格変動から利益を狙います。

デイトレードは、小さな値動きがあったタイミングで売買を行い利益を得るので、1度の取引では利益は小さいですが、売買を繰り返して利益を積み重ねていくことで、結果として大きな利益を生み出すことが可能です。

デイトレードをする投資家のことを「デイトレーダー」と言います。

デイトレードのメリット

デイトレートには以下のようなメリットがあります。

資金効率が良い

デイトレードの一番の魅力は資金効率の良さでしょう。

短期間の売買を繰り返し利益を重ねていくことで、効率良く投資を行っていくことが可能です。得た利益を元手に積み上げて投資ができるので、資金効率が良くなるのです。

また、株価が高止まりしているような状況でも、1日での値動きは必ずあるので、デイトレードであれば利益を狙えます。

持ち越しリスクがない

デイトレードには、持ち越しリスクがないというのもメリットです。

デイトレードでは、株をその日のうちに手仕舞いし、翌日に持ち越さないため、取引終了後に発表される業績発表や経済ニュース、社会情勢などの影響を受けることがありません。

取引終了後に、業績悪化や災害などの悪いニュースが出た場合、翌日は株価が暴落してスタートする可能性が非常に高いです。なぜなら取引時間外に悪いニュースが出ても、投資家はすぐに株を売ることができず、翌日の市場が開いたタイミングで売り注文が大量に発生するためです。

このような時に株を翌日に持ち越していた場合は、大損してしまうことになりますが、1日のうちに取引を完結させていれば、大損するリスクを避けることができます。

短期間で利益を出せる可能性がある

中長期投資の場合、利益が出るまで時間がかかりますが、デイトレードは1日のうちに取引を繰り返す投資手法ですので、短期間で利益を出せる可能性があります。

デイトレードは小さな値幅を狙うので、1度の取引では利益は小さいですが、勝率が高い場合には、1日に何度も取引を行うことで、コツコツと利益を積み上げていくことが可能です。成果がすぐに見えるので、モチベーションのアップにもつながりやすく、継続して利益を生み出すことができれば、いずれ大きな利益になる可能性もあります。

塩漬けのリスクがない

塩漬けとは、株価が上がると思って購入した株が、予想が外れて株価が購入価格よりも下がってしまい、売却すると損失が出る状態でいつまでも株を保有し続けている状態のことを言います。塩漬け状態でいると、資金がそこに拘束され続けてしまうため、有効に資金を活用することができなくなってしまいます。

特に初心者は損切りを適切に行うことができず、この塩漬け状態になってしまうケースが多いです。

しかし、デイトレードであれば、利益が出ようが損失が出ようが、1日の内に取引を完了させるので、塩漬け状態になってしまうリスクがありません。

デイトレードのデメリット

デイトレードにはメリットがたくさんあることが分かったと思いますが、デメリットもあるのでしっかり把握しておくようにしましょう。デイトレードの主なデメリットは以下のようなものがあります。

売買タイミングが難しい

1日の内の株価の値動きは決して大きくはなく、限られた範囲内(一般的に1%~5%ほど)で動いているため、売買タイミングを見極めるのが難しいです。

売買タイミングを見極めるには、『チャートを正確に読み解く分析力』、『株価に影響を与える可能性のあるニュースなどをいち早くキャッチする力』、そして、今買うべきか、もう少し待つべきかといった『素早い判断力と行動力』が必要になってきます。

これらスキルや知識を身に付けるには、とにかく経験を積むことが大切です。初心者は、いきなり大きな金額で取引をしようとするのではなく、まずは少額でスタートし、経験を積んでいくようにしましょう。

手数料がかさむ

すでに説明した通り、デイトレードは1日でトレードを完了させる手法であり、1日に1回以上売買を繰り返します。通常の投資スタイルと比べると取引回数が多くなるため、必然的に取引手数料がかさみます。

そのため手数料が安い証券会社を選んだり、手数料が定額のプランがある証券会社を選ぶなどの工夫が必要です。

日中働いている人は取引が難しい

日本の株式市場の取引時間は平日の9:00~11:30と12:30~15:30となっています。デイトレードは取引時間中、チャート分析や板情報の確認、株価変動の要因となるニュースのチェックなどを常に行いながら、売買タイミングを見極める必要があります。

そのため、サラリーマンの方など日中働いている人は、どうしても取引が難しくなってしまいます。

ただし、取引時間外に売買セット注文(買い注文と同時に売り注文も発注)を出しておくなど、工夫次第では日中忙しい方でも可能です。

デイトレードの始め方

それでは、デイトレードの始め方を流れに沿って見ていきましょう。

口座を開設

まずは証券会社に口座を開設します。(※おすすめの証券会社は後述します。)

申込みはインターネット上から簡単にできます。氏名や住所などの必要事項を入力し、本人確認書類などの画像をアップロードをすると申込みが完了します。すると後日、IDとパスワードが記載された案内が郵送されてくるので、それを使用して口座にログインします。

口座開設は無料で、口座維持費などもかかりませんので、さっそく口座の開設をしてみるといいでしょう。複数の口座を開設し、使い分けをするのもおすすめです。

口座へ入金

口座を開設したら、資金を口座へ入金します。

入金方法は様々で、通常の銀行振込のほか、ネットバンキングを使用したリアルタイム(即時)入金などがあります。証券会社によっては銀行口座と連携できるサービスもあります。例えば楽天証券であれば、楽天銀行と連携することで、株式買付け時に楽天銀行から自動で入金され、普通預金金利が優遇されるマネーブリッジというサービスがあります。

用意する資金の目安は人によって異なりますが、まずは10万円~100万円ほど用意するといいでしょう。

トレード環境を整える

口座への入金が完了したらトレード環境を整えます。環境を整えると言っても、パソコンまたはスマートフォン1台があればトレードをすることが可能です。

ただ、画面の見やすさや情報収集のしやすさなどを考えると最低限パソコン1台は用意したいところです。また外出先でも取引できるように、スマートフォンとの併用がおすすめです。

取引はWebブラウザを使って証券会社のマイページから可能ですが、より機能が充実した各証券会社が用意している専用の取引ツールやアプリも活用するといいでしょう。こうした取引ツールやアプリは、事前にパソコンやスマートフォンにインストールしておき、どんな機能があるのか、使い方などを確認しておくようにしましょう。

取引開始

トレードするための環境が整ったら、実際に取引を開始します。売買したい銘柄を選択し、トレードを行っていきましょう。

デイトレードにおすすめの証券会社

それでは、デイトレードにおすすめの証券会社を紹介します。

デイトレードをする際に、証券会社を選ぶ上でのポイントは、『1.手数料が安いか』『2.取引ツールが使いやすいか』の2点になります。

まず、デイトレードは1日に繰り返し売買を行って小さな利益を積み重ねていきますので、取引手数料が高いと利益を出すのが難しくなります。そのため、取引手数料が安い証券会社を選ぶことが必須となります。

手数料の扱い方は証券会社によって異なりますが、主に、1回の取引ごとに手数料が決まる『従量制』と、1日の取引金額の合計によって手数料が決まる『定量制』があります。

1日の取引回数が多くなる場合は『定量制』の方がおすすめです。また、「1日の取引金額が100万円以下の場合、手数料が無料」といったように、特定の条件下において手数料が無料になる証券会社もありますので、自身の投資スタイルに合ったプランがある証券会社を選ぶのが良いでしょう。

次に、取引ツールの使いやすさも、証券会社を選ぶ上での重要なポイントになります。

株価は秒単位で変動し、その中で勝負をしていかなければなりませんので、スピード感のある取引が求められます。

そのため、操作のしやすさはもちろん、スピーディに発注することができるか、機能が豊富にそろっているか、といった点もチェックしておきたいところです。

SBI証券

SBI証券は、大手金融グループが運営する証券会社です。

SBI証券の一番の魅力は手数料の安さです。1回の取引金額に対して手数料がかかる「スタンダードプラン」では「55円~」、1日の取引金額の合計額に対して手数料がかかる「アクティブプラン」では1日の約定代金が100万円まで「0円」となっています。

また、25歳以下の場合は、国内株式の現物手数料が完全無料で取引できます。

取引ツールも充実しており、トレーディングツール「HYPER SBI」は、投資に必要な情報収集から注文発注までを一貫して行うことができ、スピーディな発注を行うことが可能です。

楽天証券

楽天証券は、取り扱い銘柄が豊富で、株式以外にも債券、投資信託、ETF、先物・オプションなど取扱商品も豊富な証券会社です。

手数料は業界屈指の低価格となっており、「超割コース」では手数料「55円~」と低水準、さらに手数料の1%~2%がポイントバックされます。「いちにち定額コース」では1日の取引金額100万円まで「0円」となっており、デイトレード割引(片道手数料無料)もあります。

取引ツールにも定評があり、多くの投資家たちから支持されるトレーディングツール「マーケットスピード」や、スマホ向けトレーディングツール「iSPEED」などがあり、最先端の機能と直感的な操作性を兼ね備えており、初心者にも使いやすく、初めてのデイトレードにも向いています。

松井証券

松井証券は、長い歴史と実績を持つ老舗証券会社です

売買回数に関係なく1日の約定金額が50万円まで手数料「0円」であるため、少額から投資をしたい方におすすめです。また、デイトレード専用の「一日信用取引」では約定代金にかかわらず手数料「0円」となっています(※当日中に売買を完了させた場合)。

取引ツールも充実しており、「ネットストック・ハイスピード」は、スピード注文機能によって最短1クリックで発注することが可能で、デイトレードとの相性が抜群のトレーディングツールとなっています。

GMOクリック証券

GMOクリック証券は、取引ツールに定評があり、「スーパーはっちゅう君」は多くの投資家から支持されているトレーディングツールです。

板情報からダブルクリックで発注できたり、ワンクリックで発注できる「信用スピード注文」が用意されていたりと、スピーディなトレードが可能であるため、デイトレーダーにも人気です。

豊富なテクニカル指標と、多彩な描画ツールを搭載しており、取引画面を自由にレイアウトすることも可能なので、初心者から上級者まで満足できるものとなっています。

手数料も業界最安値を実現しており、「1約定ごとプラン」では「50円~」、「1日定額プラン」では1日の約定金額が100万円まで手数料「0円」となっています。

初心者が抑えておきたいポイントや注意点

デイトレード初心者が抑えておきたい最低限のポイントや注意点を紹介します。

まずは少額からスタートすべし

デイトレードは売買タイミングを見極めるのが難しく、初心者が簡単に勝ち続けられるほど甘いものではありません。

そのため初心者がいきなり大きな金額でトレードをするのは、非常にリスクが高いと言えます。まずは少額からスタートし、取引ツールの使い方を覚えたり、値動きの傾向を掴むなどして、相場に慣れることが重要です。

損切りを徹底する

デイトレードでは損切りを徹底するようにしましょう。

損切りとは、購入した価格よりも株価が下がった状態で、保有している株式を売却して損失を確定させることです。

初心者の多くは、「そのうち株価は戻るだろう」と思い、損失を確定させることに抵抗しがちですが、もしさらに株価が下落してしまうと大きな損失を出すことになってしまいます。

デイトレードは資金を回転させて、繰り返し利益を重ねていくトレード手法なので、特に損切りが重要です。損失は小さく、利益は大きくといった「損小利大」を意識してトレードするようにしましょう。

「〇〇円下がったら損切りする」「〇%下がったら損切りする」といった損切りルールを決めて、ルールを徹底するといいでしょう。

利確ルールも徹底

損切りと同様に、利確ルールも徹底するようにしましょう。利確とは利益確定のことであり、購入した価格よりも株価が値上がりした状態で、保有している株式を売却して利益を確定させることです。

「もっと株価が上がるかも」と欲を出して利確が遅れると、その後株価が反転して下落し、利益が減ってしまったり、最悪の場合損失を生み出してしまうことがあります。

デイトレードで成功するためには、最高値で売ろうと考えてはいけません。株価の転換ポイントを見極めるのは、プロでも容易ではないため、「〇〇円上がったら利確する」等の利確ルールを決めて、ルールに従った取引をすることが大切になってきます。

値動きが大きい銘柄を選ぶ

デイトレードでは、値動きが大きい銘柄を選ぶようにしましょう。値動きが大きい銘柄は、短時間で大きい利益を狙える可能性が高くなります。反対に、値動きが小さい銘柄を選んでしまうと短時間で利益を出すことが難しくなってしまいます。

決算発表やニュースなどで話題になっている銘柄は、取引が活発に行われる傾向にありますので、決算情報やニュースは随時チェックしておきたいところです。また、「出来高ランキング」や「売買代金ランキング」、「値上がり率ランキング」等で上位の銘柄は、活発に取引が行われているということなので、こうしたランキングを活用するのもいいでしょう。

値動きが大きい時間帯は9時~10時

一般的に、1日の中で最も値動きが大きい時間帯は、前場の取引開始直後の9時~10時です。

もちろん日によって異なりますので、必ずとは言えませんが、この9時~10時の時間帯が値動きが激しくなりやすい傾向にあると言えます。

それは、前日の取引終了後に発表した企業の決算情報や、報じられたニュースおよび経済指標などを受け、個人投資家や機関投資家たちが一斉に取引を行う時間帯であるためです。

特に最初の30分は値動きが激しくなりやすい傾向にあり、その後の30分は、最初の30分の値動きを見て取引を行う人が多いため、取引開始直後に次いで値動きが大きくなりやすい傾向にあります。

デイトレードは必ずしも一日中トレードをしていないといけないというわけではありません。効率よくトレードを行うために、この時間帯に集中して取引を行うのも一つの手です。

テクニカル分析が重要

デイトレードにおいては、企業のファンダメンタルよりも、チャートの動きを読み解くテクニカル分析が重要になってきます。株価チャートの動きを分析し、トレンドやパターンを読み取りましょう。

テクニカル分析と聞くと「難しそう…」と感じる人も多いかもしれませんが、最低限ローソク足と移動平均線について理解しておくようにしましょう。デイトレードでは、ローソク足は1分足~5分足を使います。基本的なローソク足の見方や移動平均線についてはこちらの記事にて解説しています。

また、チャートだけでなく、板情報もしっかり確認しておきましょう。板では、価格帯ごとの「買い」と「売り」の注文数を確認することができます。この板情報も売買タイミングを計る上で非常に重要です。板についてはこちらの記事にて解説していますので、よく分からないという人はぜひ一度目を通しておくといいでしょう。

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