株の買いタイミングが分からない…初心者が覚えておくべき買い時とは
株は安く買って高く売ることで利益を出せます。
そんなことは当たり前なのですが、株価は日々変動しているので、実際にやるとなると難しいものです。
特に初心者の内はどのタイミングで株を買えばいいのか分からないという人も多いでしょう。
そこで今回は、初心者におすすめの株の買いタイミングを見つける方法を紹介します。
どんな時が株の買いタイミング?
全体の相場が急落している時
市場全体の相場が急落している時は絶好の買いタイミングだと言えます。
景気の悪化や災害などの外部要因によって相場全体が下落してしまうと、業績を伸ばし続けている好調な企業も吊られて株価を下げる傾向にあります。これを『連れ安(つれやす)』と言います。
株価が下落しているので不安に思うかもしれませんが、企業自体の業績に問題があるわけではないので、景気が良くなってくれば株価も回復していく可能性が高いのです。
業績の良い銘柄だけでなく、高配当銘柄などもこうした市場全体の暴落時は狙い目です。高配当銘柄を安値で買えれば、配当利回りだけでなく、値上がり益も狙えるようになります。
一時的な業績悪化で株価が暴落した時
業績を伸ばし続けてきた企業が一時的な業績不調になると、大量の売り注文が入り、株価が暴落することがあります。
こういった場合、大抵売られすぎのことが多く、暴落後に回復していく傾向にあります。
ただし、決算内容や業績悪化の原因、事業内容などをしっかり把握するようにしてください。業績悪化が一時的ではなく、今後の成長が見込めないと判断されてしまうと、その先もずるずると株価が下がってしまう可能性もあります。
上昇トレンド中の押し目の時
株価が上昇トレンドに入ると、そのまま一定期間株価が上昇していく傾向にあります。
しかし上昇トレンド中も毎日株価が上がり続けるかというとそんなことはなく、上がったり下がったりの波を繰り返しながら上昇していきます。
つまり、上昇トレンド中でも一時的に株価が下がるポイントが何度か発生するということです。この一時的に下がるポイントを「押し目」と言い、このポイントを狙って株を買うことを「押し目買い」と言います。
注意点としては、上昇トレンドが終わると、その後株価が暴落するリスクが高まるので、損切りの設定は忘れずにいれるようにしましょう。
株価の割安性を測る指標も活用しよう
株価が割安な時に買うというのは株取引における基本です。
「でも株価が割安かどうかの判断ってどうすれば出来るの?」という初心者の方も多いことでしょう。
そこで株価が割安かどうかの判断に役立つ指標を紹介します。
まずは「PER」という指標です。
PERは、割安性を測る指標のことを言い、PERが低ければ低いほど、その会社の株価は割安だということになります。
PERは株価を1株あたりの利益で割ることで求めることが出来ます。平均値はおおよそ15~20倍くらいですので目安にするといいでしょう。
続いて「PBR」という指標です。
PBRも、割安性を測る指標であり、株価が「1株当たり純資産」の何倍になっているのかを測る指標になります。1株当たり純資産というのは、会社が解散した場合に株主に配分される1株あたりの資産金額のことを言います。
PBRも低い方が割安だと判断することができ、PBRが「1倍」であれば株価と1株当たり純資産は同額となり、「1倍」よりも小さくなると株価は割安であると判断されるのです。
この「PER」と「PBR」だけで投資判断をするのは好ましくありませんが、判断材料の一つとして活用するのもいいでしょう。
「PER」や「PBR」は自ら計算して求める必要性はありません。銘柄検索サイトや各証券口座の銘柄情報ページに掲載されています。
こんな時に株を買うのは避けたい
反対に、こんな時に株を購入するのは避けましょう。
株価が急騰している時
話題株など株価が急騰している銘柄には手を出さない方が賢明です。
急騰している理由にもよりますが、基本的に急騰している銘柄というのは、その直後株価が急落する可能性が非常に高いです。
株価が急上昇しているのでついつい手を出したくなるものですが、大損するリスクが非常に高いので購入するのは避けた方がいいでしょう。
株価が最高値を更新した時
その銘柄の株価が最高値を更新したタイミングで購入するのはあまりおすすめしません。
株価の最高値を更新すると、「もっと株価が上がっていくんじゃないか」と思うかもしれませんが、最高値を更新すると利益を確定したい人が増えて、売り注文が急増し株価が急落する危険性が高まります。
株の買いタイミングはそこまで意識しなくても良い?
株の買いタイミングについて解説してきましたが、そこまで意識しすぎないことも大切です。
どんなに株取引歴の長い人でも、常にベストなタイミングで株を購入できるわけではありません。
タイミングを気にしすぎていると、結局いつまでたっても買うことが出来ません。
業績の良い企業や伸びている企業であれば、中長期的にみて株価は上がっていく傾向にあります。
日々の小さな価格変動はあまり意識しすぎずに、自分が「安いな」と感じた時に買うようにするのがおすすめです。
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