中国コロナウイルスが株価に与える影響は?日経平均暴落の危険性はある?
中国の武漢で、新型コロナウィルスの感染が広がっていると連日報道されています。2020年01月25日現在、中国の感染者数は1287人、死者は41人と発表されており、感染が一層の広がりを見せています。
中国当局は感染拡大の中心地である武漢を封鎖した他、その周辺都市の交通遮断を行うなど、多くの人々の移動を制限し、さらなる感染拡大を食い止めるための措置が取られています。
しかし感染は既に香港やマカオ、そして日本や米国などにも広がっており、今後さらなる感染者数や死者数が増えるものと見込まれています。
さらなる感染拡大の可能性がある
中国では1月24日から30日まで、旧正月「春節」による大型連休となります。この連休中多くの人々が国内外へ移動するとされています。
その中には日本へ訪れる中国人観光客もたくさんいることでしょう。
日本では中国武漢からの入国者に対し、空港でサーモグラフィーなどによる検疫を実施しているようですが、確実に感染者を検知出来るというわけではありません。実際に日本で感染が確認された人は、空港での検疫では検知されなかったとのことです。
日本へ訪れる中国人観光客は年々増加傾向にあることから、日本での感染拡大の恐れも捨てきれないのです。
WHOの「緊急事態宣言」は保留
世界保健機関(WHO)が23日に開いた会合で、現時点では「感染が世界的脅威となるかどうかの判断にはまだ情報が必要である」とし、『緊急事態宣言』を保留することを発表しました。
一見最悪の事態は免れたように見えますが、「いつでも必要であれば委員会を招集する」としており、予断を許さない状況であることには変わりありません。
株式市場に与える影響は?
中国新型コロナウィルスの感染拡大が限定的であると判断されれば、株式市場に与える影響は小さいものになると思われます。
しかし、感染拡大の懸念が強まった場合にはそうはいかないでしょう。リスク回避のため株を手放す人が増えることが見込まれるため、日経平均が暴落する危険性もあります。
24日の東京株式市場は、日経平均株価前日比31円74銭(0.13%)高の2万3827円18銭で取引を終えました。現時点ではまだ感染拡大について先行き不透明ということもあり、様子見ムードといったところでしょうか。そのため、過度な警戒は不要かもしれませんが、常に最悪の事態になることを想定しておいた方が良いでしょう。
新型コロナウイルスに関する最新情報を随時チェックしておくようにしてください。
コロナウイルス関連の注目株は?
新型コロナウイルスを防止するためのマスク関連株などへの注目度が高まっています。
川本産業(3604)
川本産業(3604)はガーゼなど医療用衛生材料最大手の企業であり、新型コロナウイルスのマスク関連株として急反発しました。24日はストップ高となり株価は「1,391円」となっています。すでにかなり高値に到達しているので、高値掴みには十分注意してください。
興研(7963)
興研(7963)は防塵・防毒マスク大手メーカーの一つであり、こちらも新型コロナウイルスのマスク関連株として注目を集め大きく買われています。24日の終値は前日比169円(8.42%)高の「2,175円」となっています。こちらもすでにかなり高値に到達しているので、高値掴みには要注意です。
ユニ・チヤ-ム(8113)
ユニ・チヤ-ム(8113)はマスクの増産を始め、複数の国内工場で17日から24時間操業に切り替えています。小売店からの注文が急増しており、日によっては通常の10倍の受注があったと言います。24日の終値は前日比14円(0.38%)高の「3,699円」となっています。
まとめ
現時点で、コロナウイルスの感染拡大については不透明な部分が大きいので、株価が今後どのように推移していくかはまだ見えにくいというのが本音です。
とにかく今は最新の情報をいち早くチェックすることが大切です。
感染拡大の懸念が強まれば、日経平均株価が暴落するリスクがあるということをしっかり意識しておくようにしましょう。
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