株式投資ポートフォリオのおすすめの作り方とは?

株式投資ポートフォリオのおすすめの作り方とは?

株式投資にはリスクがつきものですので、リスクに備えてポートフォリオを作成することは大切です。

とはいえ、どのようにポートフォリオを組めばいいのか分からないという方は多いでしょう。

そこで当記事では株式投資におけるポートフォリオの作り方や注意すべき点を解説します。

株式投資におけるポートフォリオとは

まずポートフォリオとは、金融商品の組み合わせやその比率のことを言います。例えば、『国内株式25%、国内債券25%、外国株式25%、外国債券20%、国内REIT5%』といったものになります。ポートフォリオは分散投資を目的としたものであり、リスクを低減させる効果が期待できます。

では株式投資におけるポートフォリオとは何かというと、どんな銘柄を何株ずつ保有するのかといった組み合わせのことを言います。国内の株式市場だけでなく、先進国や新興国の株式市場も組み合わせることがあります。例えば、『国内A銘柄25%、国内B銘柄20%、国内C銘柄20%、先進国A銘柄15%、先進国B銘柄10%、新興国A銘柄5%、新興国B銘柄5%』といったものになります。

株式投資にはあらゆるリスクがつきものです。複数の銘柄をバランスよく組み合わせて運用することで、リスクを抑えながら利益を狙うことができます。自身の運用目的に合った最適なポートフォリオを組むことが大切です。

ポートフォリオは必要?

ポートフォリオは、長期投資には必要不可欠だと言えるでしょう。

株式投資は大きな利益が見込める一方、大きなリスクもつきものです。つまりハイリスクハイリターンな投資方法と言えます。しかしポートフォリオを組んで投資先の銘柄を分散させて運用することで、リスクを抑えながら利益を狙うことができます。

銘柄を分散させずに、投資資金を一つの銘柄に集中してつぎ込んでしまうと、その銘柄の株価が値下がりしてしまった場合、損失が膨れ上がる一方です。しかし、投資先の銘柄を分散させておけば、どれか一つの銘柄が値下がりして損失が出たとしても、他の銘柄が値上がりして利益が出れば、損失をカバーすることができます。

どのような目的で株式投資をするかにもよりますが、基本的に株式投資は一攫千金を狙うというよりも、リスクを抑えながら着実に資産形成していくものです。そのためにはポートフォリオを組んで、リスクを抑えながら着実に運用していくことが大切です。

株のポートフォリオの作り方

株式投資におけるポートフォリオを組む際に重要なポイントが以下になります。

  • 異なる業種の銘柄を組み込む
  • 高配当銘柄を組み込む
  • 定期的にポートフォリオを見直す

それぞれ詳細を見ていきましょう。

異なる業種の銘柄を組み込む

同じ業種の銘柄ばかりに投資をするのはあまり望ましくありません。どれも同じような値動きをする可能性が高く、その業界全体が不調になった時には全ての銘柄で影響を受けるリスクが高まります。

そのため、値動きの異なる複数の業種の銘柄を組み込むようにしましょう。

「食料品」「建設業」「化学」「卸売業」「銀行業」「情報通信業」といったように業種を分散させることで、リスクの分散ができます。

東証業種別株価指数(33業種区分)とTOPIX-17シリーズ(17業種区分)の業種区分は以下のようになっています。

東証業種別株価指数 TOPIX17シリーズ
1 水産・農林業 食品
2 食料品
3 鉱業 エネルギー資源
4 石油・石炭製品
5 建設業 建設・資材
6 金属製品
7 ガラス・土石製品
8 繊維製品 素材・化学
9 パルプ・紙
10 化学
11 医薬品 医薬品
12 ゴム製品 自動車・輸送機
13 輸送用機器
14 鉄鋼 鉄鋼・非鉄
15 非鉄金属
16 機械 機械
17 電気機器 電機・精密
18 精密機器
19 その他製品 情報通信・サービスその他
20 情報・通信業
21 サービス業
22 電気・ガス業 電気・ガス
23 陸運業 運輸・物流
24 海運業
25 空運業
26 倉庫・運輸関連業
27 卸売業 商社・卸売
28 小売業 小売
29 銀行業 銀行
30 証券、商品先物取引業 金融(除く銀行)
31 保険業
32 その他金融業
33 不動産業 不動産

各業種(セクター)の中からそれぞれ0~2銘柄ずつほど選択することでバランスの良いポートフォリオが組めます。

高配当銘柄を組み込む

高配当銘柄を組み込むこともポイントです。

キャピタルゲインだけを狙って投資をすると、景気悪化や円安などの外的要因の影響を受けてしまうことが多く、こうした外的要因によって利益を出すことが難しくなってしまうことがあります。

しかし、インカムゲイン目的の銘柄を保有しておくことで、外的環境が悪化するような局面でも、比較的安定して収入を得ることができます。

高配当銘柄の選び方については、現在の配当利回りが高いかどうかも重要ですが、これまでに安定的に配当が実施されているか、増配傾向にあるかといった点も重要なポイントです。長期に渡って減配せずに配当を維持、もしくは増配している銘柄は、将来得られる配当が大きくなる可能性が高いです。

また配当周りだけでなく、業績が安定しているか、売上高営業利益率は高いか、PERは低いかといった点等もしっかりチェックしておきたいところです。

定期的にポートフォリオを見直す

株価は常に変動しており、トレンドや業界の状況も時と共に変化していくため、ポートフォリオを作成した後は、定期的にその中身を見直すようにしましょう。

利益を出していない銘柄や今後株価の上昇が期待できない銘柄は売却して、利益の伸びが期待できる銘柄への買い替え、または買い増しを定期的に行うことが大切です。

また、大きな利益を求めるのか、安定した利益を重視するのかといった運用方針の変更によってポートフォリオを見直すこともあります。

株のポートフォリオを作る際の注意点

株のポートフォリオを作成する際は下記ポイントに注意しましょう。

投資資金にいくら使えるか考える

ポートフォリオを作成する前に、投資資金にいくら使えるかを考えましょう。

投資資金にいくら使えるか決まったら、どの銘柄をどれくらい購入するか資金配分を決めます。資金配分をしっかり決めておかないと、購入する予定だった銘柄が資金不足で購入できず、ポートフォリオに組み入れることができなくなる可能性があります。

銘柄を分散しすぎない

銘柄を分散させることは大切ですが、かといって銘柄を分散しすぎるのも良くありません。

保有銘柄数が多くなりすぎると銘柄の管理が大変になり、各銘柄の事業内容や業績などを把握することが難しくなります。定期的にしっかりと銘柄の分析ができていないと利益を伸ばすことができなくなる可能性が高まります。

そのため自身がしっかり銘柄の管理ができる程度に銘柄を分散させることが大切です。資金や運用方針にもよりますが、10~20銘柄くらいが望ましいでしょう。

株式以外にも分散させることを検討しよう

株式投資に全ての資金を投入するのも良いですが、株式投資はハイリスクハイリターンな投資方法ですので、債券や投資信託、不動産といった株式以外の金融商品にも分散させることを検討するといいでしょう。

資金を全て株式に投資した場合、市場全体が下落するような局面になると、資産を大きく減らしてしまうリスクが高まります。しかし債券などのその他金融商品を保有しておくことで、相場がどのような状況になってもある程度資産を守ることができます。

20代・30代といった若い年代であれば資産が減ってしまっても挽回できる時間がありますので、ある程度強気の投資が可能ですが、年齢が高くなればなるほど損失を取り戻すことが難しくなります。

年代や用意できる資金など、様々な要因も考慮して株式以外の投資先も検討し、ポートフォリオを作成するようにするといいでしょう。

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