騰落レシオで重要なエントリーポイントを読み解く!目安や実践での使い方を分かりやすく解説!
騰落(とうらく)レシオは、相場全体の流れを見極め、重要なエントリーポイントを読み解くのに役立つテクニカル指標です。
シンプルながら精度の高い指標なので、上手く使いこなすことで、大きな利益を得ることも可能になります。
当記事では騰落レシオとは何か、実践での使い方などを分かりやすく解説します。
騰落(とうらく)レシオとは
騰落(とうらく)レシオとは、一定期間内での値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場の過熱感を見る指標のことです。つまり、市場全体が「買われすぎ」なのか「売られすぎ」なのかを見ることができます。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同じ場合、騰落レシオは100%となります。騰落レシオが120%以上であると「買われすぎ」、70%以下であると「売られすぎ」であると判断されることが多いです。
集計期間は、短期的な過熱感を見る場合には「6日または10日」、中長期的な過熱感を見る場合には「25日」が用いられることが一般的です。
騰落レシオの計算式
騰落レシオは以下の計算式で求めることが出来ます。
●●は集計する期間によって異なります。
※騰落レシオは、様々な株価情報サイトで見ることが出来ますので、計算式を覚える必要はありません。
【騰落レシオ 日経平均比較チャート】
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php
騰落レシオを使った投資法
騰落レシオは、株価の天井圏や底値圏の判断に使うことが出来ます。
株価は永遠に上がり続けることもなければ、下がり続けることもありません。どこかの水準で反発することになります。
■騰落レシオ
■日経平均株価
騰落レシオが上昇し続けるということは、それだけ買い手が多いということであり、株価が上昇していく内にどんどん買い手が増えていくのですが、天井圏に達すると利益確定のための売り手が多くなるため、株価は頭打ちとなって下落に転じると読むことが出来ます。
反対に、騰落レシオが下落し続けるということは、それだけ売り手が多いということであり、株価が下落していく内にどんどん売り手が増えていくのですが、底値圏に達すると割安だと感じて買い手が多くなるため、株価は底入れし上昇に転じると読むことが出来ます。
このように騰落レシオを使うことで相場の転換点を狙ったトレードが出来るのです。
天井・底値の目安
騰落レシオは、通常70%~120%の間で推移する傾向にあります。
そして、
70%前後は売られすぎで安値圏、50%前後まで下がると底値圏(買いシグナル)
120%前後は買われすぎで高値圏、150%前後まで上がると天井圏(売りシグナル)
と言われています。
騰落レシオの注意点
■騰落レシオ
■日経平均株価
ただし注意したいのが、過去の値動きを見ると、必ずしも「騰落レシオで買われすぎの判断 = 株価が天井圏」となっているわけではなく、天井圏における信頼性は低い傾向にあります。
一方で、底値圏での信頼性は比較的高いので、株価が下がってきてそろそろ買い時かどうかの判断材料に役立てるのが良いでしょう。
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