OCO注文で指値と逆指値を同時に発注!やり方やデメリットなどを解説!

OCO注文で指値と逆指値を同時に発注!やり方やデメリットなどを解説!

OCO注文は、指値注文と逆指値注文を同時に発注できる注文方法です。

設定した価格に到達すると自動で売買を行ってくれるので、日中は仕事や家事で忙しく、頻繁にチャートを見ることができないといった人にも便利です。

「OCO注文って複雑でなんだか難しそう」と思っている人もいるかもしれませんが、一度やり方を覚えてしまえば、すぐに使いこなせるようになるはずです。OCO注文が使えるようになれば、投資の幅を広げることができるでしょう。

そこで当記事では、そもそもOCO注文とは何か、使い方や注意点などを初心者にも分かりやすく解説します。

OCO注文とは

OCO(オーシーオー)注文とは、異なる2つの注文を同時に出し、どちらか一方の注文が成立したら、もう一方の注文が自動でキャンセルされる注文方法のことを言います。

例えば、保有株に対して「値上がりして〇〇円になったら利益確定」「値下がりして〇〇円になったら損切り」といった、2つの注文を同時に出すことができ、成立しなかった方の注文はキャンセルされます。

新規注文時にも活用することができ、「〇〇円に下がったら新規買い指値注文」「〇〇円に上がったら新規買い逆指値注文」といった、2つの新規注文を同時に出すこともできます。この場合も、成立しなかった方の注文はキャンセルされます。

OCO注文を発注しておけば、常にチャートをチェックする必要が無く、株価が上下どちらに動いたとしても対応することができます。このように日中相場をチェックできない人でも安心して投資を行えるので、非常に便利です。

また、感情や心理に左右されず、機械的に売買を行ってくれるのもメリットと言えます。

OCO注文の使い方

OCO注文は、新規注文と決済注文どちらでも活用することができます。

それぞれの具体的な使い方について見てみましょう。

新規注文の場合

例えば、購入したい株の現在価格が1,000円だったとします。

できるだけ安く購入するために、現在価格よりも安い「990円の買い指値注文」を入れておきたいが、株価が下がらずにそのまま上がれば上昇トレンドに入りそうなので、現在価格よりも高い「1,010円の買い逆指値注文」を入れておきたいといった場合に、OCO注文が活用できます。OCO注文によってこれら2つの注文を同時に出すことができ、どちらかの注文が成立したら、もう片方の注文はキャンセルされます。

このように新規OCO注文は、安く購入したいが、トレンドが上向くなら価格が高くなっても買いたいといった場合に役立ちます。

上記は新規買いの例ですが、新規売り(空売り)の場合も同様です。

新規売り(空売り)の場合は、できるだけ高い価格で空売りするために、現在価格よりも高い「1,010円の売り指値注文」を入れておきたいが、株価が上がらずにそのまま下がれば下落トレンドに入る可能性があるので、現在価格よりも低い「990円の売り逆指値注文」を入れておきたいといった場合に、OCO注文が活用できます。OCO注文によってこれら2つの注文を同時に出すことができます。

決済注文の場合

例えば、株価が1,000円の銘柄を購入したとします。

今後、株価が上がったら利益確定を狙って「1,100円で売り指値注文」を入れておきたいが、株価が下がったら損失を拡大させないために損切りしたいので「950円で売り逆指値注文」を入れておきたいといった場合に、OCO注文が活用できます。OCO注文によってこれら2つの注文を同時に出すことができ、どちらかの注文が成立したら、もう片方の注文はキャンセルされます。

このように決済OCO注文は、損失を抑えながら利益を狙っていきたい場合に役立ちます。

OCO注文の注意点・デメリット

OCO注文の注意点やデメリットについても見てみましょう。

初心者には設定が難しい

OCO注文は指値と逆指値の2つの注文を出す注文方法ですが、初心者には設定が難しく、「いくらで設定すればいいのか分からない」という問題にぶつかる可能性があります。

現在価格よりも指定した価格が離れすぎていると、いつまでも注文が成立しないことがあります。反対に価格が近すぎると、利益を伸ばせないだけでなく、すぐに損切り注文が発動してしまって損失を重ねてしまうこともあります。

そのため、OCO注文を有効活用するには、ある程度相場の動きを読む力が必要になります。試行錯誤を繰り返しながら精度を上げていくようにしましょう。

利益を伸ばすことができない

OCO注文はチャートを見れない時でも対応できるメリットがありますが、指定した価格で必ず利益確定の注文が発注されてしまうので、利益を伸ばすことができないというデメリットがあります。

例えば、何か好材料が出て株価が大きく上昇するような局面でも、指定した価格で利益確定の注文が執行されてしまいますので、利益を伸ばすことができず、大きく稼ぐチャンスをみすみす逃すことなってしまいます。

OCO注文が使える証券会社は?

OCO注文が使える主な証券会社を紹介します。OCO注文の呼び名は、各証券会社によって異なりますので注意しましょう。

証券会社 OCO注文名称
SBI証券 OCO注文
楽天証券 逆指値付通常注文
松井証券 追跡指値注文
マネックス証券 ツイン指値注文
auカブコム証券 W指値
岡三オンライン OCO注文

まとめ

OCO注文について基本的な使い方やデメリットなどを解説しました。

指値と逆指値の2つの注文を同時に出すことができるので、リスク管理をしながら利益を追求することができます。

また、決済注文だけでなく新規注文でも使うことができるので、使いこなせるようになれば投資の幅が広がるはずです。

OCO注文を出しておけば、あとは指定した価格になれば自動で注文を執行してくれるので、日中チャートが見れない方は特に重宝するでしょう。上手に活用して効率的に取引していきましょう。

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