株と投資信託の違いは?初心者におすすめなのはどっち?
「株と投資信託の違いって何?」
そんな疑問を持っている人は多いと思います。
今回は、株と投資信託の違いについて詳しく解説します。
そもそも投資信託って何?
投資信託とは、投資家たちからお金を集めて大きな資金とし、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資をして運用し、そこで得た利益を各投資家たちに還元するといった金融商品のことを言います。
還元される額は、投資した額に応じて変わってきます。投資額が大きければ、その分大きなリターンが期待できます。
ただ、運用のプロとはいえ、運用が上手くいかない場合もあります。その場合は預けたお金が減ってしまい損をしてしまうこともあります。一見、投資信託は銀行預金に似ていると感じるかもしれませんが、預けたお金(元本)が保証されるわけではないので注意が必要です。
株と投資信託の違い
■売買のタイミング
株式は自分で買いたい株を選んで、自分で売買のタイミングを決めるものですが、投資信託は株の選定や売買のタイミングを運用のプロに任せることになります。つまり、株の運用・管理を自分で行うか、プロに任せるかというのが一番の違いになります。
■値動き
一般的に株式は値動きが激しいですが、投資信託は株式や債券など複数の銘柄を少しずつ分散して投資していくので、全体に値動きが平均化され、値下がりや値上がりが小さくなる傾向にあります。そのため、株式は短~中期向け、投資信託は中~長期向けとも言えます。
■必要資金
必要資金については、投資信託の方が少ない資金でスタートすることが可能です。銘柄にもよるので一概には言えませんが、株であれば大体「10万円程度」から可能ですが、投資信託なら「1万円程度」、さらに積立なら「100円程度」から始めることが可能です。
■売買手数料
売買手数料は投資信託の方が高いです。また投資信託の場合、売買手数料だけでなく、運用管理費用などがかかるので投資信託を保有しているだけで費用がかかります。どんな費用がかかるのか購入する前に確認しておくようにしましょう。
■株主優待の有無
株主優待(自社製品やクオカードなどの商品がもらえる制度)が受けられるのは株のみになります。ただし株主優待を実施している銘柄に限ります。また、株では配当金(利益の一部を株主に還元するお金)をもらうことができます。
投資信託では株主優待はありませんが、分配金をもらうことができます。※もらえない場合もあります。
投資信託のメリット・デメリット
投資信託のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
運用をプロに任せることができる
初心者が投資の知識や手法をいきなり習得するのは難しいですが、投資信託は運用のプロであるファンドマネージャーが、投資家の代わりに投資判断から取引まで行ってくれるので、初心者でも気軽に始めることが出来ます。普段チャートなどを見れない忙しい人にも大きなメリットです。
少額から始められる
投資信託は「1,000円」や「1万円」といった少額から始めることが可能です。積立なら「100円」程度で始めることも可能です。もちろん少額であればあるほど得られる利益も小さくなりますが、リスクを抑えることが出来ますのでお試し感覚で始めることができます。
分散投資でリスクを抑えられる
投資信託は国内株だけでなく、海外株、債券、不動産など様々な商品に分散して投資します。複数の商品に分散して投資することで、急激な値下がりなどのリスクを抑えることができます。
デメリット
多くの費用がかかる
株でかかる費用は、売買の時にかかる手数料くらいですが、投資信託の場合は、運用のプロに任せて投資を行うので、売買手数料以外にも、運用管理費用(信託報酬)などの費用がかかります。
投資信託を保有している間は、この運用管理費用を支払い続ける必要があります。
短期で大きな利益は狙えない
基本的に投資信託は、長期投資で利益を出すことを目的として、多くの金融商品に分散投資していますので、値動きは比較的緩やかになります。
そのため大きな損失を出すリスクを抑えられますが、短期で大きな利益を出すことは難しいと言えます。
元本保証がない
運用のプロに任せるとはいえ、必ずしも運用が上手くいくとは限りません。
銀行預金の場合は、預けた分のお金は必ず引き出すことが出来ますが、投資信託では運用が上手くいかないと、値下がりして元本が減ってしまう可能性もあります。
株と投資信託どっちがいい?
株と投資信託どっちがいいのかと言うと、それは投資の目的等によって変わってきます。
株がおすすめなのはこんな人
・自分で投資する株(銘柄)を選びたい
・多少リスクを負っても大きなリターンを得たい
・短期で利益を得たい
・株主優待に興味がある
・平日の日中にチャートを見る時間がある
投資信託がおすすめなのはこんな人
・運用のプロに運用を任せたい
・少額から投資を始めてみたい
・積立投資をしていきたい
・極力リスクを減らしたい
・普段仕事やプライベートで忙しい
両方やってみるのもアリ!
必ずしも、どちらか一方に絞らなければならないということはありません。
どちらにするのか悩んでいるのであれば、まずはどちらも少額で買ってみるというのもいいでしょう。
実際に運用してみることで、自分がどちらに向いているのか分かるかもしれません。
投資に失敗はつきものです。失敗無くして成功はありません!
まずは少額でいいので、行動に移してみることが大切です。
投資信託におすすめの証券口座
SBI証券
SBI証券は、投資信託の取り扱い数は業界トップと言ってもいいほど非常に充実しているので、選択肢が大きく広がります。
毎月100円からの積立投資も可能です。
また、投資信託を保有している額に応じてSBIポイントが貯まる「投信マイレージサービス」があるのも、見逃せないポイントです。
楽天証券
楽天証券も、投資信託の取り扱い数は業界トップクラスです。
もちろん毎月100円からの積立投資も可能です。
また、投資信託を50万円以上保有している場合、保有額に応じてポイントが貯まる「資産形成ポイントサービス」があります。貯まったポイントは楽天スーパーポイントやマイル等に交換できます。
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マネックス証券
マネックス証券も、上記証券会社に負けず劣らず投資信託の取り扱い数が充実しています。
もちろん毎月100円からの積立投資も可能です。
「マネラップ」や「マネックスアドバイザー」といったロボアドバイザーを利用したサービスがあるのが特徴で、個人的にはスクリーニング機能が使いやすいのが気に入っています。
また、投資信託を購入したり保有しているだけでポイントが貯まる「マネックスポイントサービス」もあります。
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